2012年3月17日、我巣灯

  • 2012.03.30 Friday
  • 23:42

阪急電鉄豊中駅の北側に、銀座商店街という、商店街があります。そして、かつてそこに前田楽器という店がありました。私は中学生の頃、偶然そこを発見し、しょっちゅう通ったものです。

前田楽器では、楽器販売の他に、レコードも販売していました。音楽を聞くメディアがまだレコード中心の頃は、本当に多種多様なレコードがあったもので、当時ビートルズに夢中になっていた私は、より多くのロック音楽に触れたくて、でも当然お金も持ってなくて、ボブ・ディランのバイオグラフみたいな、たくさんのレコード盤がボックスに入った物なんて、高価過ぎて、高嶺の花でした。

そして、棚に並べられたレコードを、指でめくって(懐かしいでしょ)、色々探しながら、私は横目で、レコード売り場の隣にある楽器売り場を見ていました。なんか凄く気恥ずかしくて、でも私も憧れのビートルズみたいにギターを弾き、音楽を演奏したいと、夢見ていました。

当然楽器を買うなんて余裕はなく、だからこそ楽器売り場に入ったら悪いような卑屈さがあり、よく前田楽器の前を自転車で通り過ぎる振りをしながら、垣間見える楽器に胸を高まらせていたんです。

欲しかったのは、ビートルズのポール・マッカートニーと同じ、ヘフナーのヴァイオリン・ベース。でも当時、私はヴァイオリン・ベースを見た事もありませんでした。もしそれが無理なら、壁に掛けてあったピグズビー付きのSGでもいい!そう思っていました。

そんな、私にとって思い出の土地に、我巣灯(がすとう)はあります。この我巣灯との出会いは、もう五年ほど前、当時私がジャズギターを習っていました、まぶちまさひろさんという、私にとって恩人であり、尊敬するギタリストが、週一回レギュラーで演奏していたお店です。また、現在私はこの我巣灯のスタッフをさせていただいております。

そして、我巣灯は今年2012年、30周年を迎えます。私は、この我巣灯でスタッフとして、働かせていただき、マスターの木村誠さんには、身に余るほど可愛がっていただき、そして、私はこの我巣灯のステージでたくさんのミュージシャン達が、素晴らしい演奏を繰り広げてきた事も、たくさんのミュージシャン達がセッションで、夢を語り、一喜一憂する、あらゆるドラマを見て来ました。

一体、何人のミュージシャンが、知っておられるでしょう?マスター木村誠さんは、命懸けで、この我巣灯を守り、つらい事も、たくさん、私は見てきました。実際ライブをすると、色々弊害もあります。でもマスター木村誠さんは頑なにライブを続けます。その使命があるからです。でも今この話題には触れません。

とにかく、この豊中こそは、私に音楽を与えてくれた大切な街です。かつて26年前、楽器屋の入口付近をうろうろしていた少年が、久々にその豊中で、憧れのボーカリスト芳垣美紀さんと演奏させていただきました。

実は、この我巣灯のライブの予定をいただいてから、私は必死でした。本当に大切なライブだと思って、空回りだらけながら練習していました。そして演奏中、ギターの電池が切れ、突然音が消えたりと、トラブルもありましたが、幸せな気分で演奏させていただきました。来ていただきました皆さん、本当にありがとうございました。

また、いつもライブ後すぐに、このブログに記事を投稿していましたが、私は我巣灯にて、本当にBe-Bopの大切さを(まーーーーた)痛感し、ずっと練習していました。

私にとって、かけがえのないホーム・グラウンドであり、大切な我巣灯です。次回出演させていただくまでに、もっともっと腕を上げていかないと!

マスター木村誠さん、いつも本当に本当にありがとうございます。

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